■ご相談内容
・ダンススタジオの防振、防音対策について
どのような対策をすべきでしょうか?
また防音の施工を外注するとしたら相場感も教えて頂けると助かります。
・何人ぐらいの利用者をターゲットにした方が市場的に集客しやすいでしょうか?
■回答
ダンススタジオの防音対策ということで、物件の状況によってどのように対策するのか変わってきますので、想定されるケースをお伝えしていきます。
まず、建物の壁が薄くて音が漏れる場合。
壁に吸音材と遮音シートを設置する方法があります。順番としては壁に遮音シートを貼り、その上に吸音材を貼ります。
ぼくが運営しているスペースで「音がうるさい」とクレームが入ったので、下記の吸音材を購入したことがあります。
当時は防音についてよくわかっていなかったので、遮音せずに吸音材だけ設置。その後クレームがなくなったので、効果は少なからずあったのかもしれません。
ちなみに、吸音と遮音が混合しているような商品もありますが、効果は薄いと聞いたことがあります。
壁ではなくドアから音が漏れる場合。
ドアに隙間が空いていることが多いので、その場合は隙間テープを貼ると効果があったりします。
ホームセンターやネットでもで安く売っているので、試してみるといいかもしれません。
あとぼくがやったのは、測定器の設置です。
「〇デシベル以下にしてください」と注意書きを添えて設置すると、音に気をつけてもらえます。
防振の場合は素人だとなかなか難しいので、業者に聞いてみるのがいいかもしれません。
床に防振シートを貼れば解決されるのか、建物全体が揺れるため防振シートだけだと防げないのか、状況に応じて対策が変わってくるのでまずは状況を細かく調べたいところです。
部屋の広さにもよりますが、自分で防音するのであれば数万円で対策ができますが、本格的な防振工事となると数百万円の費用がかかることもあります。
いくつかの業者に見積りを取ってみるといいと思います。
何人をターゲットにするか?ということですが、ぼくの感覚だと5、6名程度のスペースが費用対効果が高いと思っています。
1、2人の広さだと単価を上げづらく売上が伸ばしづらい。逆に広いスペースだと初期費用や家賃が高くついてしまう。単価を上げられればいいですが、10名以上でダンス利用するお客さんがどのぐらいの割合いるか読めないところがあります。
ただ、エリアによって競合の状況も変わってくるので、「このぐらいの広さなら需要が高そうで、かつ競合とも被らない」という広さを見極めるのがいいかと思います。